Mリーグ史に新たな伝説が加わった。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」11月7日第1試合、雷電・黒沢咲選手がオーラス親番で10本場まで積み上げる怒涛の連荘を見せ、11万点を超える特大トップを決めた。
11/7 第一試合 内容
対局はパイレーツ・鈴木優選手、サクラナイツ・渋川難波選手、鈴木たろう選手、黒沢選手の並びで開始。
黒沢選手はインタビューでも「良かった局」と話した東1局、他家の立直に競り勝ち、幸先よく立直ツモピンフ三色ドラの跳満をツモあがった。
流局をはさみ、東2局1本場は優選手が渋川選手から2600点をロンあがり。東3局1本場はたろう選手が渋川選手から9600点を打ち取った。黒沢選手は東4局3本場の親番、たろう選手の鳴き仕掛けや優選手の黙聴が入る中、勝負強く立直ツモピンフドラ裏の満貫を加点し、東場を47400点持ちの堂々トップで折り返した。
南場は南1局5本場に優選手が渋川選手から親満をロンあがり。その後はたろう選手に和了ラッシュが生まれ、黒沢選手は我慢の展開に。南3局終了までに一度も和了はなく、オーラス突入時点で34300点の2着に沈んだ。トップ目のたろう選手は62500点ー。3万点もの差がある中、ここからがセレブの本領発揮。
まずは珍しく鳴きを入れて優選手から5800点を加点し、続く1本場は先制立直を放つと、トップ目のたろう選手から値千金の7700点を打ち取った。2、3本場は流局となり、4本場には鮮やかな立直ツモピンフ赤裏の親満でトップ目に。5本場は自身の先制立直に対し、2着目のたろう選手から追いかけ立直が入る展開が訪れ、満貫放銃は2着落ちという緊迫しためくり合いの末、勝負強くたろう選手から7700点の出あがってトップを決定づけた。
もうこうなったら未知の領域へ。6本場は流局となり、7本場は立直ツモ三暗刻の4000オールを加点し、8本場は黙聴で白のみをたろう選手から出あがった。他3選手は何度も対局を終わらせようと必死な鳴き仕掛けを入れるも、不思議と聴牌にたどり着かず…聴牌したとしても、気づいたらセレブの立直に屈する形でオリを選択するしかなかった。そして9本場に大記録が。カン3筒待ち聴牌を崩す巧みな手順で進行し、再び聴牌を入れ直すと、これを勢いよく立直とし、立直一発ツモ一盃口の4000オールに仕上げた。オーラス突入時点で3万点強だった持ち点は驚愕の11万3700点に。10本場はたろう選手のあがりが生まれ、セレブは11万2700点でゴールテープを駆け抜けた。
インタビュー
対局時間が3時間半にも及び、対局数がMリーグ最多の26局となったこの対局。黒沢選手は勝利者インタビューで「時間の感覚はなかったんですけど、だんだん疲れてきたのでかなり長いんだろうなと思ってました」と嬉しそうな表情。オーラスの連荘については「途中から本場の計算が危うくなってました」と苦笑いし、印象的な局を問われると「途中から頭が真っ白だったので覚えてないです」とセレブらしいコメントで場を和ませた。直近はあまり成績が振わなかっただけに、最後は「『そろそろ来るよ』とかたくさんの励ましの言葉をたくさんもらっていたので、自分を信じて最後まで打つことができました。今後も頑張るので引き続き応援よろしくお願いします」と決意を新たにした。
これまでのMリーグ個人最高スコアは昨シーズンに麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗選手が記録した10万5500点。それを優に上回るスコアをたたき出したのがセレブだったのは視聴者、選手ともに納得の結果か。”11万2700点”。向こう何年は破られることはないだろう。
全局視聴するにはAbemaTVへ!

11/7 第一試合 結果
試合後の黒沢選手のツイート
過去には黒沢プロもいつか獲得したいとツイートしていた最高スコア。
最高スコア保持者の伊達選手のツイート
最高スコアを昨年のMリーグで樹立した伊達プロもこれには感激。
この試合を終えてチームスコア
No. | チーム | ポイント |
1 | 渋谷ABEMAS | 446.3 |
2 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 168.7 |
3 | TEAM RAIDEN/雷電 | 104.4(+132.7) |
4 | EX風林火山 | ▲3.7 |
5 | U-NEXT Pirates | ▲85.0(▲35.0) |
6 | KADOKAWAサクラナイツ | ▲99.4(▲107.6) |
7 | セガサミーフェニックス | ▲189.4 |
8 | 赤坂ドリブンズ | ▲341.9(+9.9) |
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この試合を終えて個人スコア
No. | 選手名 | pt | 試合 | *1 | 2 | 3 | 4 |
1 | 佐々木 寿人 KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 170.2 | 5 | 3 | 1 | 0 | 1 |
2 | 松ヶ瀬 隆弥 EX風林火山 | 150.5 | 5 | 3 | 1 | 0 | 1 |
3 | 松本 吉弘 渋谷ABEMAS | 149.4 | 5 | 3 | 1 | 0 | 1 |
4 | 日向 藍子 渋谷ABEMAS | 147.8 | 5 | 2 | 2 | 1 | 0 |
5 | 黒沢 咲 TEAM RAIDEN / 雷電 | 93.8 | 7 | 2 | 1 | 3 | 1 |
6 | 白鳥 翔 渋谷ABEMAS | 87.9 | 5 | 2 | 1 | 2 | 0 |
7 | 伊達 朱里紗 KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 75.9 | 5 | 2 | 1 | 1 | 1 |
8 | 本田 朋広 TEAM RAIDEN / 雷電 | 62 | 6 | 2 | 2 | 0 | 2 |
9 | 多井 隆晴 渋谷ABEMAS | 61.2 | 5 | 2 | 2 | 0 | 1 |
10 | 高宮 まり KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 56.6 | 5 | 1 | 2 | 2 | 0 |
11 | 堀 慎吾 KADOKAWAサクラナイツ | 49.5 | 5 | 2 | 1 | 0 | 2 |
12 | 岡田 紗佳 KADOKAWAサクラナイツ | 39.5 | 5 | 2 | 0 | 2 | 1 |
13 | 内川 幸太郎 KADOKAWAサクラナイツ | 36.8 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1 |
14 | 瀬戸熊 直樹 TEAM RAIDEN / 雷電 | 31.2 | 6 | 1 | 2 | 3 | 0 |
15 | 魚谷 侑未 セガサミーフェニックス | 16.3 | 5 | 1 | 2 | 1 | 1 |
16 | 瑞原 明奈 U-NEXT PIRATES | 15.5 | 3 | 1 | 1 | 0 | 1 |
17 | 二階堂 瑠美 EX風林火山 | 10.9 | 4 | 2 | 0 | 0 | 2 |
18 | 勝又 健志 EX風林火山 | ▲8.3 | 6 | 1 | 3 | 1 | 1 |
19 | 鈴木 優 U-NEXT PIRATES | ▲9.2 | 7 | 2 | 1 | 3 | 1 |
20 | 東城 りお セガサミーフェニックス | ▲18 | 3 | 1 | 0 | 1 | 1 |
21 | 小林 剛 U-NEXT PIRATES | ▲28.3 | 5 | 1 | 0 | 3 | 1 |
22 | 園田 賢 赤坂ドリブンズ | ▲41.4 | 7 | 2 | 1 | 2 | 2 |
23 | 茅森 早香 セガサミーフェニックス | ▲46.8 | 6 | 1 | 1 | 2 | 2 |
24 | 仲林 圭 U-NEXT PIRATES | ▲63 | 6 | 1 | 2 | 1 | 2 |
25 | 萩原 聖人 TEAM RAIDEN / 雷電 | ▲82.6 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 |
26 | 鈴木 たろう 赤坂ドリブンズ | ▲85.4 | 6 | 0 | 3 | 2 | 1 |
27 | 丸山 奏子 赤坂ドリブンズ | ▲87.1 | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 |
28 | 村上 淳 赤坂ドリブンズ | ▲128 | 5 | 0 | 1 | 3 | 1 |
29 | 滝沢 和典 KONAMI麻雀格闘倶楽部 | ▲134 | 5 | 0 | 1 | 1 | 3 |
30 | 近藤 誠一 セガサミーフェニックス | ▲140.9 | 6 | 0 | 2 | 2 | 2 |
31 | 二階堂 亜樹 EX風林火山 | ▲156.8 | 5 | 0 | 1 | 1 | 3 |
32 | 渋川 難波 KADOKAWAサクラナイツ | ▲225.2 | 7 | 0 | 2 | 2 | 3 |
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