Mリーグの華やかな舞台で、常にクールなポーカーフェイスを崩さないトッププロ、白鳥翔。その洗練された所作や打牌の裏側に、我々が知らない数々の「こだわり」や「ルーティン」が隠されているとしたら、知りたくないだろうか?
YouTubeチャンネル「発男道場」で公開されたインタビュー動画「【麻雀ルーティン】白鳥翔のこだわりに迫る!」では、そんな白鳥プロの意外な素顔に迫る。点箱の並べ方から対局前の願掛けまで、トッププロの強さを支える細やかな流儀が、本人の口から次々と明かされる。本記事では、その貴重な告白の要点を凝縮して紹介しよう。
本記事は発男道場の動画より
「点箱は綺麗に並べたい」- 几帳面な一面

まず明かされるのは、点箱の整理整頓に対する強いこだわりだ。特に500点棒の位置が気になるらしく、ごちゃごちゃにしている人が許せないタイプだと語る。その対極的な存在として、同じMリーガーの佐々木寿人プロの名前を挙げ、彼の点箱はしばしばぐちゃぐちゃであると暴露。綺麗に整頓された自身の点箱は、常に勝負に集中するための、無意識の環境整備なのかもしれない。
「カチャ…」- 鳴きの所作に隠された意図

白鳥プロといえば、鳴く際に牌を「カチャ」と一度コテ返すような特徴的な所作が知られている。これには、牌の並び替えを相手に悟らせないため、そして動作をスムーズにするため、さらにはカッコいいという、明確な意図があったのだ。また、Mリーグで牌をこぼす痛恨のペナルティを受けて以来、ツモり方が一時的に変わってしまったという裏話も披露される。
無意識の理牌 – 相手に情報を与えないための防御術

普段は理牌(手牌を整理すること)に特定のこだわりはないと語る白鳥プロだが、リーチをかけやすい牌が手牌の端にある場合、無意識に真ん中に移動させていることがあるという。これは、相手に手の内を読まれないようにするための、トッププロならではの無意識の防御術なのだ。
牌山と飲み物 – Mリーグならではのルール

Mリーグの対局ならではの、細かなルールや習慣についても語られる。牌山を斜め前に出す行為を「井桁を(に)組む」と呼びプロのお作法を解説しているが、放送の見栄えを重視するため、牌をあまり前に出さないよう、そして平行に出すように指示されているという。そのため、丸山奏子プロや高宮まりプロなど背が低い選手などは届かずツモる際に浮いているという。
また、対局中に持ち込める飲み物は基本的に「水」のみと決められているなど、視聴者には見えない舞台裏のルールが明かされる。
対局前のルーティン – 最高のパフォーマンスを発揮するために

大舞台に臨むにあたり、白鳥プロが実践しているいくつかのルーティンも明かされる。
- ・ハイタッチ前の「よし」: 試合前、楽屋でチームメイトとハイタッチをする前に、必ず「よし」と声に出して気合を入れる。
- ・睡眠と「打ち込み」: 試合前には十分な睡眠をとること、そして最近では、本番の3時間ほど前に麻雀店で実際に麻雀を打ち、コンディションを整えてから試合に臨んでいるという。
まとめ:強さは細部に宿る
今回の動画で明かされた白鳥プロのこだわりやルーティンは、一見すると些細なことかもしれない。しかし、その一つ一つが、コンマ数秒の判断が勝敗を分ける厳しい勝負の世界で、最高のパフォーマンスを発揮するための重要な要素となっているのだ。
トッププロの強さの源泉に触れることができる、非常に興味深い内容となっている。ぜひ動画本編で、白鳥プロのさらなる魅力と、Mリーグの知られざる裏話を確認してみてほしい。