【覚悟はしていた】石橋伸洋選手、自由契約によりMリーグの舞台から姿消す

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最高のエンターテイナーだった―。

プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の契約継続・満了選手の公表に伴い、6月10日、U-NEXT Pirates・石橋伸洋選手の契約満了が発表された。2018年にドラフト3位指名を受けて初代Mリーガーとして戦った4シーズン、本来の力が結果につながらなかった。とは言え、結果では語れない魅力で視聴者をとりこにし、麻雀業界発展の一翼を担った存在だったのは間違いない。“キング”の愛称で親しんだファンからは離脱を惜しむ声や、今後の活躍、復活を待ち望む声がSNSに連投された。

レギュラーシーズンの成績を振り返ると、

2018年 ▲162・4P(21人中17位)
2019年 ▲168・1P(29人中24位)
2020年 ▲189・9P(30人中24位)
2021年 ▲286・4P(32人中28位)

と、いずれのシーズンも後塵を拝した。Mリーグは数えきれない麻雀プロの憧れの舞台。これらの数字を見ると、選ばれていないプロに示しを付ける意味でも自由契約は避けられなかったのかもしれない。それでもこの4年間、代名詞赤切りをはじめ、全局参加国士聴牌など数々の名シーンを届けてくれた。石橋選手が出場する試合は視聴者の熱が普段よりも高まったのは気のせいではないはず。

2019-20シーズンにはセミファイナル、ファイナルと勝負強さを見せつけ、チーム優勝の立役者となった。2021-22シーズンセミファイナル最終戦では敗戦後、大粒の涙を流し、Mリーグにかけるプロとしての姿を見せた。そんな、一つ一つの言動が多くの人に感動を与え、鮮明な記憶として残されていくだろう。

Mリーグでは2シーズン連続でファイナル出場を逃したチームは、選手構成を変更しなければならない残酷な規定が設けられている。これにより、U-NEXT Piratesは石橋選手に加え、朝倉康心選手も自由契約とした。ファンからすれば残念な結果であり、この決断をせざるを得なかった監督もまた苦しかったに違いない。ただ、誰よりもつらいのは彼ら。航路が変わっても荒波を乗り越え、今後も麻雀業界を支える存在として活躍してもらいたい。

そして、再びMリーグの舞台で舞う姿を―。ファンは大いに期待している。

▼石橋選手自身のツイッターでも発表▼

▼石橋選手の国士聴牌のシーンはこちら▼

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