「それはフリテンだからアガれないよ」
麻雀をしたことある人なら必ずは通る道だと思います。
今回は、フリテンをテーマに解説していきます。
フリテン(振聴)とは
フリテンとは、自分が切った牌は他からはアガれないことを指します。
漢字ではこのように「振聴」詳細には「振聴牌」と書きます。
振るというのは、捨てるという意味があります。聴牌(テンパイ)は後1枚でアガれる状態。
つまりは、自分の当たり牌を捨ててしまっている聴牌のことを言います。
そして、冒頭にも挙げたようにこのフリテンの状態になっていると、
鳴いている鳴いていないに関わらず、他の人から自分のアガり牌が切られてもロンアガりできないという制限があります。
仮に、このフリテン状態でロンあがりしてしまった場合は、チョンボ扱いになってしまうので気をつけましょう。反対に、自分でツモあがる分には、フリテンになっていても大丈夫です。
そして、このフリテンですが、主に3つのパターンに整理することができます。今回は、そのパターンを1つずつ解説していくので、最後まで見れば、フリテンを理解できるようになると思います。
フリテンの豆知識
本題に入る前にフリテンに関する豆知識を共有します。現在Mリーグをはじめとするプロの対局はもちろんどこもフリテンを採用しています。また、様々な雀荘や友達とやるセットなどでもフリテンは必ずと言っていいほどあります。
しかし、フリテンが存在しない麻雀もあります。
それは、麻雀の発祥地「中国」です。中国では麻雀のことを「麻将」と呼びます。
そして実は牌の種類もルールも全く異なります。日本の麻雀牌を使うことには変わりないですが、花牌8枚を加えてかつ牌がとても大きいです。また、役の種類はなんと81種あります。
そして意外ですが、リーチがないことで有名です。リーチは日本の麻雀から取り入れたものになっています。よく日本の雀荘の看板に「リーチ麻雀」という文字が含まれていますが、そういった背景が影響していたりします。また、フリテンがないことでも有名です。そのため、中国での麻雀は捨て牌がグチャグチャになっています。それは誰が何を切ったか関係ないからです。
といった感じで、本題に入っていきます。
パターン1 自分の河に自分のアガり牌を捨てている
まずフリテンになる1つ目のパターンは、自分の河に自分のアガり牌を捨ててしまっているケースです。
例えば、このように河に3筒を捨てている場合、リャンメン待ちやカンチャン待ち、単騎待ちなど、どんな待ちであっても、この3筒でロンあがりすることはできません。これはフリテンの王道パターンなので、分かっている人がほとんどだと思いますが、自分で捨てている牌では、絶対にロンできないということを覚えておきましょう。
ただ、このように自分のあがり牌を捨てていても立直はできます。これをフリテン立直と言います。この場合は、自分でツモるしかアガりの道はありません。ただ、相手にはフリテン立直だと分からないので、状況にもよりますが、立直をかけることで相手が降りてくれて自分のつもあがりの可能性が高まる場合があります。
なので、フリテンになってしまっていても待ちに自信があったり、アガれば勝ちが近づく場面では、思い切ってフリテン立直をかけるというは、麻雀における重要な戦法です。
パターン2 立直後に当たり牌を見逃した
2つ目のパターンは、立直した後に他の人から切られた当たり牌を見逃したケースです。
このようにカン8索待ちで立直をかけたとします。
そして、自分の待ちを確認している間に、すぐに下家から8索が切られてそれを見逃してしまった、ロンと言いそびれてしまったという場合は、この時点でフリテン扱いになってしまいます。
もうこの局が終わるまで、一生ロンあがりができません。
なので、立直する前は、多少時間を使ってもしっかりと待ちを確認した上で立直をかけることが大切です。
また、オーラスの場面で、ロンアガりだとトップを逆転できないけど、ツモアガりならトップになれる、みたいな点数状況は結構あります。このような時にわざとあたり牌を見逃した場合も、勿論フリテンになるのでロンあがりができなくなります。フリテンになるのを覚悟であたり牌を見逃し、ツモアガりを目指してトップを狙うのか。フリテンになると、ロンアガりができずに部が悪いので、手堅く2着でもあがっておくのか。こういった思考は麻雀の醍醐味だったりします。
パターン3 鳴いていた場合に当たり牌を見逃した
では最後の3つ目のパターンです。これは立直ではなく、自分が鳴いていた場合にあたり牌を見逃してしまったケースです。
このパターンの場合は、さっきの立直していた場合とは違い、局が終わるまで一生ロンできないわけではありません。というのも、仮にあたり牌を見逃してしまったとしても、自分のツモ番が回ってきたら、そこでフリテンはリセットされます。
詳しく見てみると、
例えばこのようにあたり牌を見逃して一度フリテンになってしまったとしても、自分のツモ番が回ってくるまでに切られたあたり牌はまだロンあがりできませんが、一度ツモ番が回ってくれば、その後に切られたあたり牌はロンあがりすることができます。
この時の自分のツモ番は、ツモってきた牌をそのまま切った場合や、ツモってきた牌を手の中から切った、関係なくリセットされます。つまりは、自分のツモ番を挟めば不利点は解消されるということです。
また、注意点としては、
まず下家から出たあたり牌を見逃してしまい、そこから他の人のポンが入って自分のツモ番が飛ばされたとします。そして、ここでまたあたり牌が切られた時、これはロンあがりができません。
ツモ番が飛ばされて、ツモって切るという行為をまだはさんでいないので、フリテンが続いていることになります。
まとめ
ということで、3つの王道パターンを紹介しましたが、フリテンになるケースは、必ずこの3つのどれかに当てはまるので、これらを覚えておけばもうフリテンでロンアガりしてしまい、チョンボになる心配はありません。
そしてもう一つ大事な注意点があります。
それは、以下の関連動画を見ていただければと思います。
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