その孤立牌、本当に不要?アガリ率を上げる「くっつき一向聴」の選択術

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面子は揃った。雀頭もある。あとはどこかに何か一枚くっつけばテンパイだ…。麻雀で最もアガリが近い形の一つ、「くっつき一向聴」。この時、手元に複数ある孤立牌の中から、あなたは何を基準に切る牌を選んでいるだろうか?

もし、その一打の選択精度を上げるだけで、アガリ率が劇的に向上する「思考のポイント」があるとしたら、知りたくないだろうか?

YouTubeチャンネル「発男道場」で公開された動画「【麻雀解説】知ってると和了率UP!くっつき一向聴で孤立牌を選ぶポイント」では、この非常に重要かつ奥深い「孤立牌の選択」について、具体的なセオリーが徹底解説されている。本記事では、その核心的なポイントを凝縮して紹介しよう。

本記事は発男道場の動画より

くっつき一向聴の基本:孤立牌の序列を知る

まず動画で示されるのは、孤立牌の基本的な強さの序列だ。

  1. ・最強:3~7の牌
  2. ・中間:2と8の牌
  3. ・最弱:1と9の牌

基本的には、この序列に従って弱い牌から切っていくのがセオリーとなる。

孤立牌選択、3つの実践パターン

では、同じ強さの孤立牌が複数ある場合はどうだろうか?動画では、3つの具体的なケースを元に、より高度な選択基準が解説される。

1、待ちの良さを意識する

牌姿:4888m1237p115888s
状況:4m、7p、5sのどれかを切れば一向聴(場の枚数は考慮しない)

この場合、何を切るのが良いだろうか。よく「3、7は強い孤立牌」というのを聞いたことないだろうか。その理由も踏まえてここでは解説する。この牌姿で、切るべき牌は「5s」だ。一見どれも同じに見えるが、くっついて両面待ちになった際の「待ちの強さ」を考慮する必要がある。両面の待ちの強さは端に掛かっていればいるほど相手からの出アガりも期待しやすくなり強くなり、「1-4」「6-9」>「2-5」「5-8」>「3-6」「4-7」という優劣になる。そのため、5sのくっつき牌は、両面になっても一番弱い「3-6」「4-7」にしかならない、一方で3sは「1-4」>「2-5」を作れるため強くなるのだ。このため、ここでは「5s」の価値が少し低いと判断するのだ。

2、受け入れ枚数を意識する

牌姿:47m234678p115s発発発
状況:4m、7m、5sのどれかを切れば一向聴(場の枚数は考慮しない)

この場合は、1のケースで考えれば5sに手が掛かりやすくなるだろう。しかし、先ほどのケースでは実は受け入れ枚数が変わらないというのがポイントだった。しかし、このケースでは
・4mにくっつく牌:2,3,4,5,6
・7mにくっつく牌:5,6,7,8,9
と5,6が被っていることになる。
そうなると2種分受け入れ枚数を損していることになるのだ。
つまりは、ここでは「4m」切りが推奨となる。4mと7mの差は1のケースで用いた待ちの強さを意識するということだ。

3、他のメンツとの並びを意識する

牌姿:3678m111227p3s発発発
状況:3m、7p、3sのどれかを切れば一向聴(場の枚数は考慮しない)

ここでは全て同じ3、7なのでどれを切っても良いように見えるが、1枚だけ切りたくない牌がある。それは「3m」だ。くっつきを意識する上で、最後に重要となるのは、「他のメンツとの待ち変化を期待した牌を残す」ということだ。萬子の形は3mと678mがあり、仮に5mを引いた場合35678mで一旦はヤミテンが効く形となる。ここから更に9mなどを引けば3mを切って両面変化となる。つまり、瞬間的なヤミテンにも取れつつ将来のより良い変化を備えている3mというのは残したい牌になるわけだ。

まとめ:プラスアルファの知識でライバルに差をつける

もちろん、実践では場の状況を優先することが最も重要だ。しかし、何を切っても大差ないように見える局面で、今回紹介されたような「プラスアルファの知識」を持っているか否かが、長期的な成績の差となって現れる。

なぜ上級者はあの場面であの孤立牌を残したのか?その答えは、くっついた後の「待ちの強さ」や「連続形への変化」といった、二手先、三手先を見据えた思考にあるのだ。ぜひ動画本編で、さらに詳しい解説を確認し、あなたの一打の精度を高めてほしい。

本記事は発男道場の動画より

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