数えきれない嬉しさ、悔しさを共にしてきた仲間の思いを全て背負って腕を振り続けた─。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月21日第2試合のレギュラーシーズン最終戦、ドリブンズ・園田賢選手がチームのシーズン敗退、来期のメンバー入れ替えが決まる中、最後まで熱い応援を続けてくれたファンに感謝の1勝を届けた。
麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗選手をかわしてMVPを獲得するには92000点以上のトップ条件でこの半荘を迎えた園田選手。
3/21 第二試合 内容
東1局は松ヶ瀬選手から松本選手への2600点の横移動があり、園田選手は大事な東場の親番をあっさり流された。
そして、東2局1本場には松本選手のダマテン満貫に飛び込んで8000点を失うと、その後は手牌に恵まれず、東3局は内川選手に2600オール、東4局は松本選手に2600オール、続く1本場は内川選手に満貫ツモと、度重なる他家のツモあがりに苦しみ、東場を8900点のラスで終えた。
それでも、南1局の親番では発暗刻赤の先制立直を放つと、これを勝負強くツモって意地の4000オールで3着に浮上。
ただ、ここからMVPを狙って巻き返したい場面だったが、東場同様に横移動によって親を蹴られ、MVPへの道が険しさを増した。
そして、南2局1本場には同様にMVPがかかったラス目の松ヶ瀬選手に4000オールを決められて再びラスに陥落。
しかし、可能性を信じてできる限りの麻雀を見せる園田節は貫き、南3局にはピンフ赤の先制立直をかけると、これを一発で手繰り寄せて裏裏の3000・6000で追いすがった。
そして、3着で迎えたオーラスは南暗刻のペン7筒待ちで立直に踏み込み、同じ待ちで追いかけた松ヶ瀬選手、鳴きで逃げ切りを図ろうとしたトップの内川選手と壮絶なめくり合いを演じ、最後は頭ハネで内川選手から裏1の5200点を直撃して逆転トップをもぎ取った。
インタビュー
トップながらもセミファイナル進出は叶わず、勝利者インタビューでは「セミファイナル進出には麻雀の歴史上ないよねっていうぐらい厳しくて、そんな状況で自分だけMVPを狙うのもなとは思ったんですけど、応援してくれているファンの方が園田MVPあるかも、応援しようと思ってくれればいいなと思って戦いました」と最終戦の心境を振り返った。
そして、南場の親番が落ちてMVPも厳しい状況になってからは「何ができるんだろうと考えて、がむしゃらにトップを取ることしかできないと思ってそういう打ち方に変わりました」とプロとしての姿勢を強調。
来期のメンバー入れ替えについては「悲しいですね。この2年は本当に悔しくてファンの方にも残念な思いをさせてしまいました」と言葉少なめで少し涙目の様子。
それでも、最後は明るい表情で「ドリブンズはここで一区切りということで来期は新たな編成で迎えることとなりました。自分たちはここで敗退しますが、Mリーグはまだ続くのでセミファイナル、ファイナルと楽しんでもらえたらと思います」と選手を代表して思いの丈を語った。これにはファンからも「感動をありがとう」「いつかまたこのメンバーで」とコメントが寄せられた。
発足から5年にしてさらに進化を続けるMリーグ。数々のドラマを生み出してきたMリーグはこの試合で通算1000試合目となった。
今期は過去に例がないほど白熱したMVP争い、雷電・黒沢咲選手の驚異の11万2700点トップ、3週連続役満など数々のドラマが視聴者を魅了した。そして、舞台は次のステージへと移り、その熱狂は高まる一方だ。連覇の道を突き進むサクラナイツ、そこに待ったをかけて王者奪還を目指す風林火山とパイレーツ、そして、雪辱を晴らそうと初優勝を狙うABEMASと麻雀格闘倶楽部と雷電─。
各チームの思いが絡み合い、セミファイナル20戦、ファイナル16戦の激闘を終えた時、頂点に立っているのは一体どこのチームなのだろうか。
インタビュー＆全局視聴するにはAbemaTVへ！
3/21 第二試合 結果
この試合を終えてのチームスコア
| No. | チーム | ポイント |
| 1 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 592.2 |
| 2 | EX風林火山 | 586.1(▲45.2) |
| 3 | 渋谷ABEMAS | 55.6(+7.2) |
| 4 | KADOKAWAサクラナイツ | ▲41.5(▲15.8) |
| 5 | TEAM RAIDEN/雷電 | ▲42.4 |
| 6 | U-NEXT Pirates | ▲61.3 |
| 7 | 赤坂ドリブンズ | ▲514.3(+53.8) |
| 8 | セガサミーフェニックス | ▲574.4 |
この試合を終えての個人スコア
| No. | 選手名 | pt | 試合 | *1 | 2 | 3 | 4 |
| 1 | 伊達 朱里紗 麻雀格闘倶楽部 | 320.2 | 24 | 9 | 5 | 6 | 4 |
| 2 | 本田 朋広 RAIDEN / 雷電 | 306.9 | 28 | 13 | 4 | 3 | 8 |
| 3 | 瑞原 明奈 Pirates | 270.3 | 23 | 9 | 4 | 6 | 4 |
| 4 | 園田 賢 ドリブンズ | 262.1 | 35 | 12 | 5 | 12 | 6 |
| 5 | 勝又 健志 風林火山 | 241.3 | 23 | 6 | 9 | 6 | 2 |
| 6 | 佐々木 寿人 麻雀格闘倶楽部 | 213.3 | 24 | 8 | 6 | 5 | 5 |
| 7 | 松ヶ瀬 隆弥 風林火山 | 212.2 | 27 | 8 | 10 | 3 | 6 |
| 8 | 高宮 まり 麻雀格闘倶楽部 | 194.1 | 23 | 6 | 8 | 5 | 4 |
| 9 | 東城 りお フェニックス | 163 | 24 | 8 | 5 | 5 | 6 |
| 10 | 内川 幸太郎 サクラナイツ | 151.1 | 25 | 9 | 4 | 6 | 6 |
| 11 | 日向 藍子 ABEMAS | 128.6 | 21 | 5 | 7 | 6 | 3 |
| 12 | 二階堂 瑠美 風林火山 | 105.1 | 21 | 7 | 3 | 5 | 6 |
| 13 | 松本 吉弘 ABEMAS | 103.3 | 25 | 6 | 9 | 4 | 6 |
| 14 | 岡田 紗佳 サクラナイツ | 36.7 | 18 | 6 | 2 | 3 | 7 |
| 15 | 二階堂 亜樹 風林火山 | 27.5 | 23 | 5 | 7 | 4 | 7 |
| 16 | 黒沢 咲 RAIDEN / 雷電 | ▲9.2 | 23 | 6 | 2 | 10 | 5 |
| 17 | 瀬戸熊 直樹 RAIDEN / 雷電 | ▲34.3 | 24 | 4 | 9 | 7 | 4 |
| 18 | 白鳥 翔 ABEMAS | ▲84.7 | 24 | 5 | 6 | 7 | 6 |
| 19 | 多井 隆晴 ABEMAS | ▲91.6 | 24 | 5 | 7 | 7 | 5 |
| 20 | 鈴木 優 Pirates | ▲92.8 | 24 | 3 | 9 | 9 | 3 |
| 21 | 渋川 難波 サクラナイツ | ▲105.1 | 24 | 5 | 7 | 6 | 6 |
| 22 | 仲林 圭 Pirates | ▲109.7 | 24 | 5 | 8 | 4 | 7 |
| 23 | 堀 慎吾 サクラナイツ | ▲124.2 | 27 | 7 | 5 | 5 | 10 |
| 24 | 小林 剛 Pirates | ▲129.1 | 23 | 5 | 2 | 10 | 6 |
| 25 | 滝沢 和典 麻雀格闘倶楽部 | ▲135.4 | 23 | 5 | 5 | 5 | 8 |
| 26 | 丸山 奏子 ドリブンズ | ▲141.6 | 12 | 2 | 3 | 3 | 4 |
| 27 | 茅森 早香 フェニックス | ▲186.3 | 25 | 4 | 6 | 8 | 7 |
| 28 | 近藤 誠一 フェニックス | ▲195.9 | 21 | 4 | 6 | 4 | 7 |
| 29 | 萩原 聖人 RAIDEN / 雷電 | ▲305.8 | 19 | 3 | 6 | 1 | 9 |
| 30 | 村上 淳 ドリブンズ | ▲307.5 | 23 | 2 | 7 | 9 | 5 |
| 31 | 鈴木 たろう ドリブンズ | ▲327.3 | 24 | 3 | 7 | 7 | 7 |
| 32 | 魚谷 侑未 フェニックス | ▲355.2 | 24 | 3 | 5 | 8 | 8 |
試合後の園田選手のツイート
Mリーグを視聴するにはAbemaTVへ！
関連記事
▼ドリブンズの記事一覧はこちら▼
▼この日の第一試合▼
▼Mリーグ試合速報はこちら▼
▼MリーガーYouTubeランキング▼
＜ Mリーガーランキング一覧へ▼Mリーグ公式ガイドブック2022-23▼
※詳しくは、Mリーグ公式サイトをご確認ください。
