イケメンで実力も折り紙つき。
それなのに自らの野心を捨てて仲間を思う姿勢は、まさにヒット漫画の主人公のようだ。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」3月8日第1試合、個人3位につけるKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典選手が丁寧な押し引きでトップを手繰り寄せ、チーム順位を4位に押し上げた。MVPが狙える位置ながらも、あくまでチーム優先の打ち筋にこだわり、視聴者をとりこにした。
並びが赤坂ドリブンズ・村上淳選手、滝沢選手、セガサミーフェニックス・茅森早香選手、TEAM雷電・瀬戸熊直樹選手で始まったこの対局。
滝沢選手はMVP獲得には喉から手が出るほどトップがほしい戦いだったが、チームプレーを徹底した。
それが見受けられたのは東3局、
親の茅森選手のリーチを受ける中、自身はカンチャンとノベタンのテンパイチャンスを2度迎えるも立て続けに拒否。結果的には茅森選手の親満ツモを許した格好となったが、無謀な賭けには乗らないといった強い意志が感じられた。
その後は、1本場に跳満を瀬戸熊選手から見事打ち取って茅森選手に肉薄。
南場は横移動があり、オーラス突入時点で村上選手まで2000点に迫る2着をキープ。そのオーラスで配牌ドラ3の手をもらうと、危なげない鳴き仕掛けで満貫を成就させ逆転トップを飾った。
Mリーグはレギュラーシーズンを4位以内で終えると、セミファイナルの最終日に対局できるアドバンテージをもらえるルール。
これを踏まえ、滝沢選手は勝利者インタビューで連投の意志を問われると、「言われたとおりにします。セミファイナル、ファイナルに進みたいので(MVPは)二の次。出してもらえるなら、もちろん行きます」と謙虚なコメントを残した。
イケメンも相まって、これには思わず「コメントもイケメン」「満点、ぷらす、いいやつ」「正に誠実」といったコメントが視聴者からあふれ出た。とは言え、MVPまで100P弱。主人公がトップに立つ結末が待ち受けているのか、“最終巻”が楽しみだ。
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